東京メトロ「銀座駅」より徒歩わずか2分の好立地に位置するGinza78Clinic(ギンザセブンエイトクリニック)。小顔や美肌再生を叶えるクリニックとして、ピーリングから医療ハイフ、糸リフト、レーザー治療など患者さまのお悩みやお肌の状態に合わせ、様々な施術を提供しています。
今回取材に応じて頂いた浅野先生は、元サラリーマンという珍しいご経歴で、韓国のクリニックでも研修を受けるなど、様々な経験を糧に美容外科医として研鑽を積んでいます。そんな浅野先生が今、特に力を入れている施術が『糸リフト』です。今回は先生のご経歴や経験から、新しく開発した自然なリフトアップでほうれい線を目立たなくする『糸リフト』のお話まで、詳しく伺いました。
商社マンからの転身。医師になったことが大きな自信に。
___浅野先生が医師を目指されたきっかけは何でしょうか?
浅野秀樹先生実は最初から医師だったわけではなく、元はサラリーマンなんです。当時は商社マンとして海外を飛び回っていました。グアテマラやエルサルバドル、キューバなど、日本から見ると危ない国ばかりに派遣されていましたね。その後、仕事を辞めて田舎に戻り、医学部を受験したんです。
___とても変わったご経歴ですね!サラリーマン時代は珍しい国を回られていたんですね。
浅野秀樹先生主に派遣先が中南米だったので、住んでいるのはラテンアメリカの人たちだったんですよね。とにかく皆明るくて、積極的に話しかけてくるんですよ。 文化も習慣も違うので最初はとても戸惑ったんですが、住んでいる方のアミーゴな感じというか、人生を楽しく謳歌している様子がとても印象的でした。
___そこから全く方向を変え医師を目指されたとのことですが、何か理由があったのでしょうか?
浅野秀樹先生そうですね。その頃も明確に医師になりたいという想いがあったわけではないのですが、社会人歴が7〜8年を経過した頃から、次のキャリアを考えた時に医師になれたらかっこいいだろうなと感じていました。
30代のここから一念発起して、培った経験や技術で医師として人を笑顔にすることができたら、『できる自分』としてもっと自信を持てるんじゃないかと思ったんです。
___30代から医学部に挑戦し、実際に医師として活躍しているのはすごいです。そこから、美容医療の道へ進んだのにはきっかけがあったのでしょうか?
浅野秀樹先生内科と外科に大きく分けると、私個人の見方としては、救急で運ばれてきた患者さまに直接手を施し、血を止めたりするような外科の領域こそが医師の醍醐味だと考えていました。
大学を卒業し、就職のタイミングでいくつか病院やクリニックを回り、話を聞いていった中で、縁あって自分が望むことに一番近い経験が積めそうな美容外科に勤めることになり、それが始まりですね。
日本と韓国の美容クリニックで研鑽を積み、糸リフトの開発へ
___先生が過去に韓国の美容クリニックへ訪問されていた、という記事を拝見したのですが、韓国の美容治療は日本とは違うのでしょうか?
浅野秀樹先生違いますね。訪問したクリニックが特別だったこともあるかもしれませんが、韓国の美容クリニックは大学病院並みに医師の数が多かったんです。
所属する医師は一通り施術ができる上、骨切りは骨切り専門、目鼻切開は目鼻切開専門と、各施術の専門分野に分かれていました。ですので、毎日同じような施術を一日中繰り返しているんですね。だからこそ1つ1つの施術が洗練され正確で、レベルが高かったんです。
フェイスリフトを見学した時も、横から見ていると右側と左側がピッタリと正対称の位置に整えるんです。韓国では、こうした教科書だけでは学べないような細やかな手技や術式を学ぶ貴重な機会を得ました。
___美容大国でもある韓国はやはり技術力も高いんですね。先生が様々な経験を積まれた上で、今おすすめする美容医療はどのようなものでしょうか?
浅野秀樹先生糸リフト*1ですね。以前の美容クリニックでもずっと取り組んでいたのですが、「もっと効果的にできないか」と試行錯誤を続けてきました。この年明けにようやく新たな術式が完成し、その効果が抜群なので、新しい『糸リフト』として推していきたいと考えています。
ほうれい線が消える!?同じ糸でもまったく新しいフェイスリフトを開発
___新しい『糸リフト』は従来のものとどのように違うのでしょうか?
浅野秀樹先生使う糸の素材や性質、また糸の入れ方に関しても違いがあります。当院では現在、私が開発に関わった新素材の糸を筆頭に、様々な特徴を持つ糸を多数揃えており、患者さまのお悩みや皮膚の状態等に応じて柔軟な提案ができるため、多くの方に非常にご好評いただいております。
市場に出回っている一般的な糸リフトのほとんどは、大きく2種類に分けられ、簡単に言うと“柔らかくてしなやかでツッパリ感などの違和感が比較的少ない分、引き上がりの程度とその持続力にやや欠けるタイプ”か、“ 引き上がりや持続は比較的強い一方で、糸が硬く、ツッパリ感、違和感を感じやすいタイプ” になります。
今回私が開発に関わった新世代の糸はその2種類の“良いとこ取り”となっており、糸の芯自体は細く柔らかく柔軟性がありながら、肝心なコグ(棘)の部分は溶けにくい上、大きくしっかりしたものを後からコーティングしています。
これにより、引き上がりの強さと持続期間は前世代の糸に比べ飛躍的に上昇しながらも、ツッパリ感、鈍痛などの痛みを感じにくくなりました。
また、入れ方に関しても特殊な入れ方を開発し、通常は直線的に入れて引き上げるところを、頬のカーブに合わせ曲線的に入れられるようになりました。こうすることで、より深い部分まで糸が入り、ナチュラルな引き上げを実現できます。
さらに、糸リフトに加えてスマイルラインスレッド*2 という施術を併用することで、よりしっかりと自然にほうれい線を目立たなくすることができます。
これまで、ほうれい線を消す方法に『ヒアルロン酸注入』があったのですが、ヒアルロン酸は入れた部分にボリュームが出るためふっくらし、少し不自然な面がデメリットだと思っていました。
スマイルラインスレッドは専用の糸をほうれい線の下に入れることで、くぼみを埋めていくような施術です。所要時間も片側1分程度で、仕事の合間でも手軽に受けることができます。こちらに関しても、日本ではまだ取り扱っているクリニックが少なく、ほうれい線を目立たなくするという点において非常に有力な選択肢の一つになってきております。
こうした糸リフトを使ってダブルでアプローチすることにより、強力で、より自然なフェイスリフトが叶えられます。
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フェイスリフトとはどんな美容施術? 得られる効果について
___たるみやほうれい線に悩まれている方にとって、かなり強力なツールになりそうですね!ほうれい線がまだそれほど気にならない方でも、効果はあるのでしょうか?
浅野秀樹先生もちろんです!20代の若い方も受けていただいています。特によく笑う方は笑いジワが何度も皮膚に刻まれますので、後にほうれい線ができやすくなります。一方、糸リフトは入れておくと皮膚に置き換わっていきますので、予防にもなります。
笑いジワが気になる方や、ほうれい線の部分にファンデーションが溜まり始めた方は、これ以上『刻まれないようにする』ことが大切です。
___糸リフトはどのくらいの頻度で施術するのが理想でしょうか?
浅野秀樹先生最初は3ヶ月~半年ごとに糸リフトを入れていき、たるみが少なくなってきたら、年1回メンテナンスを受けて頂くことが理想です。私の経験上、入れた本数が40本を超えると、たるまなくなる印象です。
患者さまの皮膚の状態にもよりますので、お悩みの方はぜひ、気軽にカウンセリングに来て頂けたらと思います。
まずは美容治療を楽しく受けていただくことが大切
___先生が『安心』をテーマに1人1人の患者さまに向き合う際、こだわっていることや、気を付けていることがあれば教えてください。
浅野秀樹先生美容医療は病気の治療ではないので、まずは楽しく治療を受けていただきたいと思っています。『糸』と聞くと怖いイメージを持たれている方もいますので、その場合には無理に糸リフトをおすすめせず、ハイフなどの代替手段を提案することもあります。
私自身が納得した施術ができるように、自分の顔にも糸リフトを入れています。そのことを伝えると安心される患者さまもいますね。
最終的に糸リフトを入れた患者さまに聞くと、その多くが「早くやっておけば良かった」とおっしゃいます。
施術の種類にもよりますが、美容医療で『大失敗』が起きることはそれほど多くはないと考えています。これから美容医療を始める方に、キレイになっていくことを「楽しい!」と思って頂けたら、とても嬉しいです。
___ありがとうございます!最後に今後の展望を教えてください。
浅野秀樹先生糸リフトの技術をもっと高めて、より気軽にお手入れ感覚で受けて頂ける施術を目指したいと考えています。今は術式の開発に並行して、美容大国でもある韓国の医師とも提携しながら、施術に使う糸の材質や形などの開発も進めています。
これからも、患者さまが安心でき、さらに質が高いものを安く提供できるよう、技術開発を進めていきたいと考えておりますので、楽しみにして頂けたらと思います。