福岡市営地下鉄赤坂駅から徒歩4分にあるクリスタル医科歯科クリニック。内科、美容皮膚科、アレルギー科と患者さまのさまざまなお悩みをトータルでサポートできることに強みがあります。また、「患者さまとは垣根がない関係をつくること」を目指しています。今回、内科院長を務める中島由美(なかじまゆみ)先生に、シミ・肝斑の治療や患者さまとの向き合い方などについて詳しくお話を伺いました。
患者さまとは垣根がない関係をつくりたい

____先生が医療の道を志したきっかけについて教えていただけますか?
中島由美先生子ども時代、医師である父や祖父が、患者さまを治している姿を見て、私も医師にあこがれるようになりました。私の同級生も父や祖父の診察を受けていたのですが、同級生がとても喜んでいる様子が非常に印象深かったことを覚えています。実際に医師になると、研修医時代は想像以上にきつかったですね。ただし元々私は勉強好きでしたし、患者さまのお役に立てることにやりがいを感じていました。患者さまとは、なるべく垣根がない関係をつくりたいと思っています。
____そこからクリニック開業まで、どのような経緯があったのでしょうか?
中島由美先生金沢医科大学医学部を卒業後、金沢医科大学病院にて小児科・内科を専攻しました。 大阪・神戸・東京の病院で胃カメラやエコー、救急医療などについて学び、美容クリニック院長を経て、2018年8月にCrystal 医科歯科 Clinic International 内に内科、美容皮膚科、アレルギー科を開設しました。
____美容医療を始めたきっかけについて教えてください。
中島由美先生開業した当初は、女性の力になりたいと思い、更年期外来を開設しました。更年期で来る方は、お化粧もできないし疲れがひどく、髪もボサボサという状態で、メイクをする気力もないといった方がほとんどでした。ところが治療をすればするほど、患者さまは元気になり、シワやシミなどご自身の美容に目を向けるようになったのです。そこから、私自身が何か患者さまの助けになることがあれば、と美容医療を始めるようになりました。私は患者さまから気づかされることが多いので、要望があれば、勉強してそれを取り入れるようにしています。
シミや肝斑など外側の治療から、内側の分子栄養学まで

____どんな悩みを抱えている患者さまに来院してほしいですか?
中島由美先生冬に関して言えば、シミやイボ、ホクロに悩んでいる患者さまです。多くの患者さまは一年間ずっとシミで悩まれていますが、冬は紫外線も少ないので、治療のチャンスなんですね。例えば紫外線が多い夏に治療をすると、シミやホクロを取った後、紫外線による悪影響で色素沈着を起こしやすくなることが分かっています。患者さまも、そうした知識は十分もっていらして、シミやイボ、ホクロは冬に取るべきものと思っているようです。
____先生が得意とされている施術や注力されている治療を詳しく教えてください。
中島由美先生シミと肝斑の治療を得意としています。シミと肝斑が両方ある場合、別々に治療を行います。なぜなら、シミ治療をすると肝斑が悪化するからです。そのため、ある程度肝斑を薄くした後にシミ治療をしていますね。
まず、プレトリートメントと呼ばれる美白内服薬のシナール・トランサミン・ユベラ*1、レーザートーニング*2で肝斑の治療を数カ月間行います。その後ルビーレーザー*3でシミ取りの治療を行います。傷の治り具合にもよりますが、2週間〜1ヶ月程度のテープ処置をしますね。テープの張替えは患者さまにやっていただきます。刺激や紫外線により、色素沈着を起こす恐れがあるため、適切なテープ処置期間を守る必要があります。
____ほかに注力している施術はありますか?
中島由美先生私が今一番注目している治療が「オーソモレキュラー」と呼ばれる分子栄養学*4です。細胞レベルからきれいにする必要があると思いますので、患者さまに対し食事の改善をします。肌が悪い患者さまについては血液検査も行い、足りない栄養素を補ったり、食事についてカウンセリングも行ったりしています。分子栄養学については、かなり力を入れて勉強しており、二カ月に一回は東京に行ってセミナーを受けていますね。また、分子栄養学と絡めて、ダイエット外来も行っております。私自身、10年間で10キロ太ったことがあり、40歳になったとき、体質改善のためにダイエットの研究もするようになりました。
温かみのある、こだわりのクリニック

____クリニックのこだわりや特徴があれば教えてください
中島由美先生当院はクリニックらしくない雰囲気があるかもしれません。私の夫が同じクリニックで歯科をやっておりますが、クリニックのレイアウトについては二人で考え、デザイナーは入れませんでした。間取りや壁紙、間接照明などにもこだわり、すべて私たちが選びました。クリニック特有の無機質な感じではなく、温かみのある雰囲気にしたかったのです。待合室も40畳ほどありますが、目線を合わせないような配置に工夫を凝らしました。また、完全予約制にしておりますので、かなりリラックスできるのではないかと思っています。
____診察を行う上で心がけていること、大切にしていることはなんでしょうか?
中島由美先生患者さまが診察室を出るときに笑顔であるかどうかを私は重視しています。どんな深刻な悩みがあったとしても、この診察室の中で自分の気持ちを打ち明け、スッキリした顔で診察室を出られれば、それで良しと私は思っています。その後も、患者さまとつながりますしね。毎日それを私は大事にしています。
____最後に、患者さまへメッセージをお願いします。
中島由美先生美容について悩んでいる方は、一人で悩まないで、ぜひ相談してほしいと思います。一緒に頑張っていきましょう。