埼玉県の大宮駅から徒歩2分のところにあるEMMO FACE CLINIC。院長の廣松直樹先生は麻酔科のご出身で、全身麻酔の症例数は2,500件を超えるのだとか。廣松先生に麻酔科から美容外科に転身された経緯や、美容医療にかける想いを伺いました。
麻酔の効きが仕上がりにも影響を与える
____先生はもともと麻酔科にいらっしゃったようですが、美容外科に転身されたきかっけを教えてください。
廣松直樹先生麻酔科に3年ほど勤務をして、麻酔の技術は習得できたなと思いました。
麻酔の技術を活かせる次のステップに移りたいなと考えたときに、麻酔が必要になる場面が多い美容外科が浮かびました。 みなさんになるべく痛みなく美容施術を受けて頂けるようになりたかったので、美容外科の道に進みました。

____麻酔がダウンタイムや仕上がりに影響を与えることはあるのでしょうか。
廣松直樹先生例えば麻酔の効きが不十分で、施術中に患者さまが痛みを感じたとします。すると治療中に動いてしまったり、あと脳が痛みを感知することでその部位が腫れてしまったりします。
また、麻酔を打つことで血管が縮むので、内出血が出にくくなるメリットもあります。 麻酔を適切に使用すれば、痛みはもちろん施術中に起こりうるリスクも低減することができますよ。
口元や顔の下半分の輪郭を美しく整える

____先生がお得意とされている施術について教えてください。
廣松直樹先生一番得意としているのは、口元や顔の下半分の輪郭を美しく整えることです。
____30代、40代の女性で口元やフェイスラインのお悩みで来る方はどういったご相談が多いのでしょうか。
廣松直樹先生ご相談として多いのは、口元に重みが溜まってきた、昔は輪郭がVの字だったのにだんだんUの字になってきた、顔が四角くなってきた、などといったお悩みです。
これらの原因の一つに、皮膚の下にある皮下脂肪が重力に負けて落ちてくることがあります。 こういったお悩みに関しては、脂肪をグッと上に引き上げる糸リフト*1を採用することが多いですね。
人中を短く見せて若々しい印象に

____口元のエイジングでは、どういったご相談が多いのでしょうか。
廣松直樹先生人中に関するご相談が多いですね。
年齢を重ねると骨の萎縮がおこり、顎の上部にある上顎骨(じょうがくこつ)が減ってくるのですが、それに伴い人中が伸びてきます。 ただ、全ての人がメスを入れて人中短縮をしたいかといったらそうではないため、ボトックス*2やヒアルロン酸*3などを用いて、人中が短く見えるように整えてあげる施術もおこなっています。
____ボトックスやヒアルロン酸であればダウンタイムや傷跡も気になりませんね。ボトックスをどの辺りに打つと短く見えるようになるのでしょうか。
廣松直樹先生人中ボトックスというボトックスの打ち方がありまして、口角よりも少し中央よりのところにボトックスを打ちます。
ボトックスを打ったところが上がりにくくなるので、その分人中が上がって見えるというものです。
____人中ボトックスを打った場合、日常生活に何か影響はでるのでしょうか。
廣松直樹先生ストローで何かを吸うといったことが少し難しくなると思います。口角あたりの筋肉がゆるむため、そこから少し水などが漏れ出すような感覚はあると思います。
____ヒアルロン酸で人中を短く見せるにはどういった方法がありますか?
廣松直樹先生ヒアルロン酸の場合は、横からみたときに唇の山のところがCの形に見えるようにヒアルロン酸を入れてあげると人中が短く見えるので、そのようにヒアルロン酸で形を作っていきます。
____人中が長くならないように日常でできることはあるのでしょうか…?
廣松直樹先生骨が減ってきてしまうことが原因なので、骨年齢を若く保つためにも運動をしておくことは大切かなと思います。あとは、顔の筋肉を鍛えるのもいいですね。
脱マスクに向けたケアを

____ヒアルロン酸やボトックス以外のレーザー系で、顔の下半分のケアにおすすめの施術はありますか?
廣松直樹先生手軽なものでいうと、ハイフ*4がおすすめです。
結局、重力によるたるみとの戦いなので、いかにたるみを予防するか、改善するかが大切です。糸リフトはたるみを改善する役目で、ハイフは予防する役目を果たします。 ハイフは50代になってから急に始めてもあまり変化を感じられないかと思うので、25歳くらいから検討されるといいと思いますよ。
2種類の糸を使い分けて、しっかりと引き上げる
____先生が糸リフトをされるときにこだわっていることを教えてください。
廣松直樹先生糸リフトをする際は、2種類の糸を使用します。脂肪にも浅い層と深い層があるので、浅い層の脂肪にアプローチするときは細くて柔らかいしなやかなものを使用し、深い層にアプローチする時にはグッと上げたいので強い糸を使用するなど、糸を使い分けています。 また、下垂した脂肪をどこに戻すのかも重要です。糸リフトをやったあとに、顔が大きく見えるようになってしまったというのを聞いたことがあると思います。
それは、頬骨の高いところに向かって下垂した脂肪をあげてしまうことが原因です。もともと高さのあるところに脂肪を戻してしまうと顔が大きく見えてしまうんですね。 脂肪を上げるときは、頬がこけているところに向かって上げることが大切です。そうすることで、頬のこけを治しつつ口元に溜まった脂肪を減らすことができ、綺麗な輪郭をつくることができます。
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さまざまな選択肢から最適な若返り方法を提案する

____先生が患者さまと向き合われる時に大切にされていることを教えてください。
廣松直樹先生例えば、たるみという1つのお悩みに対しても、切開リフトや糸リフト、脂肪吸引、ボトックス、ヒアルロン酸と、たくさんの選択肢があります。 数ある選択肢の中から、切る方法を選ぶのか切らない方法を選ぶのかなど、患者さまのご要望を聞いてお悩みを解決するための道を示せるように心がけています。 施術の順番もとても大切で、先にメスを入れる方法からやってしまうと、万が一仕上がりが嫌だと思っても元に戻しづらいんですよね。だからまずは元に戻せる方法から試してもらうなどのご提案もしています。