福岡県のJR春日駅よりバスで10分、バス停から徒歩2分に位置するみやびクリニック。
「あざ治療」を通して患者さんと向き合いながら日々美容治療の腕を研鑽し、今や県外から患者さんが殺到するほど人気のクリニックです。「当院のスタッフは全員、ノーファンデーションでいます!」と話をする院長矢加部先生から、美肌ケアへのこだわりや、美容医療への想いを伺いました。
ブラックジャックに憧れ、形成外科を学んだ上で美容外科の道に
____先生のご経歴や、形成外科・美容医療を目指すきっかけがあれば教えてください。
矢加部 文先生子供の頃にマンガの「ブラックジャック」を読んで、その影響で外科医になりたいと思っていました。 長崎大学で学び、形成外科の講義や実習が一番ワクワクしました。 形成外科は、口唇裂や多指症、頭蓋早期癒合症といった、いわゆる「先天奇形」の手術、頭頚部がん術後や乳がん術後の「機能再建」の手術を行うことが衝撃的でした。これこそブラックジャックの世界だなと思いました。
____ブラックジャックがきっかけだったのですね。外科処置がメインの形成外科から、なぜ美容分野へ興味を持たれたのでしょう?
矢加部 文先生私自身背中に大きなあざがあること、幼い頃より太っていたことや、ニキビ・ニキビ跡がひどいことをからかわれたり、容姿コンプレックスが強かったのです。
ダイエットがうまくいくことで自信を持つように、自分が思い悩むコンプレックスを治療で改善することにより、自信を持てて人生が変わるかもしれない、そのお手伝いができるのが美容医療だと思ったからです。
先輩より、「形成外科の専門医を取ってから美容外科に進みなさい」というアドバイスを頂いたので、形成外科の手技を学んだ上で、美容外科の道へ進もうと決めました。
大きな病院しか行えないあざのレーザー治療を保険診療でできることが強み
____みやびクリニックへ来院される患者さまのお悩みTOP3を教えてください。
矢加部 文先生あざ・傷痕、ほくろ・いぼ、ニキビです。当院では手術やレーザー、薬物療法で治療しますが、保険診療を入口として行うことができるのが強みですね。実際に患者さまの7割は保険診療で受診されます。
____あざなどの治療を保険診療で行うクリニックは少ないのでしょうか?
矢加部 文先生そうですね、大学病院などでは行っていますが、クリニックであざ治療を専門で行っているところは、地方では県に1~2院ほどではないでしょうか。
そのため、あざを治療するために県をまたいで来られる患者さんも多くいらっしゃいます。
お子さんの青あざや赤あざの治療を行うことが多いのですが、親御さんから「私のシミやほくろも治療できますか?」と相談されることも多いです。患者さんの要望に合わせて保険診療から自費診療まで幅広く対応出来るようにしています。
____あざ治療に保険が適応されるのはありがたいですね。他にも他院であまり行われていない治療はあるのでしょうか?
矢加部 文先生赤ら顔治療相談も多いです。VビームII *1という血管治療専用のレーザー機械を使うのですが、レーザーの設定を細かく行うことで赤みを抑えつつ、副作用を最小限にします。
こちらは自費診療とはなりますが、他院ではあまり行われていない治療です。
美容医療を利用してノーファンデーションを実現することが理想
____先生が自腹を切ってでも受けたい施術、もしくはアラフォー世代におすすめな施術を3つ教えてください。
矢加部 文先生まずはIPL(光治療) *2ですね。シミ・くすみがないと肌ツヤが良くて健康的に見えますよね。私自身、10代のころから雀斑やニキビ跡がひどく、以前は、朝から40分くらいかけてファンデーションで隠すように化粧をしなくてはならず、とても大変でした。 IPL治療によって、シミやそばかすの原因であるメラニンを壊すことで肌のトーンが明るくなります。皮膚の中にため込まれたメラニンの埃を壊しながら大掃除するイメージです。月1ペースで5回くらい続けるとシミやクスミが薄くなり、肌のトーンがあがります。そして、隠すものがなくなれば、私自身ファンデーションを塗らなくなりました。 その経験がとても嬉しかったので、患者さんにも、ノーファンデーションになりましょう!と伝えています。私も当院で働くスタッフも全員ノーファンデーションで過ごしています。
____すごいですね。ファンデが不要なお肌に憧れます…他にはありますでしょうか?
矢加部 文先生次にハイフ *3ですね。40代になってくると良くあるお悩みが「たるみ」です。ハイフはクリニックによって熱の入れ方が違うと思うのですが、私は1回で相当な熱量を入れます。レーザー治療を専門で行っていますので、強めの熱量でもコントロールができることは強みかもしれないですね。 あまり熱を入れすぎると熱変性で瘢痕になってしまうリスクがありますので、そうならないよう、適正な熱量を入れることで引き締め、半年に1回くらいの頻度で「たるみ予防」して頂くと良いと思います。
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____通う頻度が半年で1回で良いのはこちら側としても有難いです!あと1つはなんでしょう?
矢加部 文先生眉間のボトックス注射 *4です。眉間のシワは怒った時や困ったときにできるもので、無い方が魅力的に見えると思います。眉間ボトックスは、優しい表情に見せてくれます。特に夜寝ているときに顔をしかめてしまうクセがある方や、ついつい眉をひそめるクセがある方におすすめです。 おでこや目尻など他の部位でもボトックスは適用されますが、人の筋肉の動きは個人差が大きくありますので、ボトックスの効果は効かせたい筋肉に必要量を打つ医師のセンスに依ります。おでこにボトックスを注射したら目が開きにくくなることも、時々耳にします。
コスメは抗酸化作用のあるビタミンAをベースにご自身の肌質にあったものを
____先生が普段使いされているコスメはありますでしょうか?
矢加部 文先生コスメは、ガウディスキンとアスタリズム(アスタキサンチン美容液)を愛用しています。ビタミンAは肌の健康のために必要な成分ですが、私の肌は様々な商品でレチノイド反応が強く出てしまい、なかなか継続できずに悩んでいました。ガウディスキンは、日本人の肌質にあわせて日本の形成外科の先生が作ってくださった化粧品で、私の肌に合っているようで気に入って使っています。 ビタミンA含有の化粧品は様々な種類のものを使いましたが、敏感肌なので合わないものも多くありました。ハイドロキノンにもアレルギーがあったり、化粧品選びには苦労してきました。ガウディスキンは、アイテムのラインナップもシンプルなところも好きですね。
____色々試されている中で肌質が合うものを探すということですね。アスタリズムは何を目的に使用されているのでしょうか。
矢加部 文先生アスタキサンチンは、抗酸化作用の高い成分として使われているビタミンCよりも抗酸化作用が高く、先行美容液として使っています。使用感がとても良くて、10年以上普段使いしています。 特にニキビ肌の方は使われると良いと思います。ニキビは、皮脂が酸化して菌が入り込んで炎症を起こす皮膚疾患なので、抗酸化作用が高いものはおすすめです。アスタキサンチンは比較的幅広い年代で使えるので、10代から始めても良いと思います。
患者さまは大切な家族と思って最高な治療を施したい
____最後に、先生は治療する際にどのような気持ちで患者さまと向き合っているか、何を大切にしているか教えてください。
矢加部 文先生当院の基本理念である、「患者さま一人ひとりを自分の家族や大切な人という思いで接する」ということをスタッフ全員で共有して実践しています。
自分の家族や大切な人には、誰しも最高の治療を受けさせたいという思いはゆるぎないものだからです。
カウンセリングでは、洗顔するところから診るようにしています。
診察時には、なぜシミ等ができたかという理由や、アフターケアについてもお話します。一人ひとりに合った治療を提案するためにも、完全予約制で新患さんの診察は30分間を確保し、細かなところまで確認して、丁寧に説明しています。
____患者さんへの丁寧な向き合い方が伝わってきます。これから美容医療を受けてみたい!という方へメッセージはありますでしょうか?
矢加部 文先生肌の美しさは、生まれ持ったものだけではなく、いまや美容医療でも手に入れることができるようになってきました。毎日鏡を見て、ため息をついてコンシーラーで隠しているシミやほくろが一つなくなるだけでも、気持ちが前向きになれます。
目標は、ノーファンデーションでいられる健康な肌作りを広めることです。私は、みずみずしい肌、しみ、くすみがなくてノーファンデーションでいられる肌というのが健康で美しいと思っています。
やりすぎない、自然で健康的であることが私の中の美しさです。スキンケアや食事指導も含めて患者さまにお伝えしながら健康な肌作りができるように広めていきたいです。