東京メトロ銀座駅からわずか徒歩3分の距離にある銀座S美容・形成外科クリニック。2016年の開院以来、Superb(最上質な治療)、Sincere(誠実な対応)、Special(特別な結果)、Safe(安全な施術)の4つの「S」を大切に、院長である酒井直彦先生が長年培ってきた経験と知識をもとにした美容医療を提供しています。修正手術も多く手がけている酒井先生が、美容医療で心掛けていることはなんなのか、詳しい治療の内容もあわせてお話をお聞きしました。
患者さまの喜ぶ姿に出会える「美容医療」の世界へ

___酒井先生が医療の道を志したのはなぜですか?
酒井直彦先生父が医師でしたので、幼い頃からその姿を間近で見ていました。病気を治す、命を救う、ことを目的にした社会に貢献できるすばらしい仕事だと感じ、私も医師の道をめざしました。
___その中でも、美容医療を選んだ経緯を教えてください。
酒井直彦先生大学で医学部に進み、研修医のときに形成外科に非常に興味を持ちました。先天的なものから悪性腫瘍に至るまで、悪いところを切除するだけでなく、再建手術も含め「きれいに治す」という結果を追求する治療に惹かれました。
形成外科のほか、整形外科や救命救急でも経験を積み技術を身につける中で、美容的な治療も行う形成外科は患者さまの喜ぶ姿を目にする機会も多く、将来的には美容医療の道に進もうと心に決めました。
難易度の高い「修正手術」を求められる理由は

___現在、クリニックで行われる施術ではどのようなものが多いですか?
酒井直彦先生特に鼻の形成手術や、豊胸手術が多いです。これらに関しては、学会誌で論文も発表しています。それから近頃は、切開をせずダウンタイムも少ない糸リフトによる、しわやたるみの改善を希望される患者さまも増えています。形成外科での経験が長くありますので、そのとき身に付けた手術の技術が活かされていると感じます。
ですが、やはり当院の特徴ということで言えば、修正手術*1ですね。積極的にPRしているわけではないのですが、口コミを見て来院されているようです。
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___修正手術とは、他院での治療を修正するということでしょうか?
酒井直彦先生その通りです。鼻や目など、他院で手術を行ったのに、思うような結果が得られなかったという患者さまが来院されます。修正治療は難易度が高く、対応が難しいという理由で他院から依頼されることもあります。
___修正手術の難しさとはどのようなことでしょうか?
酒井直彦先生本来、一度の手術で満足していただくのが一番ですが、状況によっては、何段階かに分けて手術をせざるを得ない場合もあります。患者さまの中には既に他院で何回も手術を受けた後に、藁をも掴む気持ちで来院される方もおられますが、その場合の修正は難しくなるのも事実です。
___大変な治療だと感じますが、その際に先生が心掛けていることを教えてください。
酒井直彦先生難しい状況でも手術前より確実に良くする、ということです。そのために、他院で行った手術の情報があれば良いのですが、多くの場合は情報が全くない状況で手術を行います。ですので、実際には切開して中を見ないとわからないことも多く、予想外ということも多々起こります。そこからどのように治していくのかは、美容外科医の経験値と技術力が問われるところです。当院の医師やスタッフとの情報共有も、良い結果に結びつけるために欠かせませんので、日々のカンファレンスも丁寧に行っています。
「こんなはずではなかった」とならないように、イメージの共有を

___患者さまと向き合う際に、大切にしていることを教えてください。
酒井直彦先生まず、患者さまに私の主観や価値観を押し付けないということですね。あくまでも患者さまの想いを最優先に考えます。ただ、明らかに方向性が違っている場合には、はっきりとお伝えしています。
なによりも、医師と患者さまとのイメージのすり合わせが大切。「こんなはずではなかった」ということが起こらないように、例えば理想とする画像を見せていただいたり、3Dシュミレーション診療も行っています。術後のイメージを患者さまと共有しながら、どのように治療を進めていくのか、時間をかけてカウンセリングしています。
___酒井先生が美容医療で重要だと感じることはなんでしょうか?
酒井直彦先生真摯に、真面目に患者さまと向き合うことです。流行りの治療もありますが、ビジネス的に成功すれば良いというのは私のポリシーには合っていません。施術であれ、薬であれ、確実におすすめできるものだけを提供しています。
医師の中には、身内の手術はやりたくないという方も多いんですが、私は家族や知人の治療も、他の患者さまと同じように引き受けています。私のこれまでの経験に裏打ちされた自信があるからです。
信頼できる先生に出会うため、クリニック選びは慎重に

___酒井先生は日本美容外科学会(JSAS)の理事を務めておられますが、現在の美容医療業界に対して思うことはありますか?
酒井直彦先生先生方の中には研修医の期間を終えてすぐに美容医療に携わる方もおられますが、私としては、例えば形成外科などで経験を積むなど、まずは基礎的な知識と技量を身に付けて欲しいと思っています。近道をするのではなく、しっかりと研鑽を積むことによって、患者さまが求める医療を提供できるようになるはずです。
___最後に、美容医療に関心のある方へメッセージをお願いします。
酒井直彦先生近頃はSNSなどで、多くのクリニックや施術の情報を得ることができます。ただ、その発信力やキャンペーンなどに惹かれて安易にクリニックを選ぶのは危険です。その結果、当院で修正手術を受ける方もおられるからです。
できれば、少なくとも3ヶ所のクリニックに足を運び、医師と話をすることで信頼できるかどうかを判断していただきたいです。中には、わずか数分医師と話をしただけで手術を決めるという例もあるようですが、特にメスを使用する手術は慎重に判断することが大切です。
手術は1日で終わっても、その結果は一生付いてきます。そのことを忘れずに、信頼できるクリニックを選んでいただきたいと願っています。