その人本来の美しさを引き出す名医
石田満帆先生 
山名眼科・美容皮フ科クリニック

兵庫県高砂市、山陽電鉄本線「伊保駅」から徒歩10分の場所にある「山名眼科・美容皮フ科クリニック」。36年にわたり地域医療を支えてきた眼科に、新たに美容皮膚科が併設されました。美容皮膚科院長の石田満帆(いしだ・まほ)先生は、眼科医として診療経験を積んできた医師です。流行や過度な広告に左右されず、医学的根拠と解剖学的理解を重視した美容医療を目指しています。今回は、医師を志したきっかけや美容医療に携わるようになった経緯、時間をかけて患者と向き合う診療方針、地域医療への想いについて伺いました。

36年の歴史を受け継ぎ、地域に根差した美容医療を目指す

____先生が医師を目指したきっかけについて教えていただけますか?

石田満帆先生父が眼科医で、親族にも医師が多かったことから、幼い頃から医療が身近な環境で育ちました。そのため、医師という職業は自分にとって自然な選択肢の一つでした。何か特別な出来事があったというよりも、自然と医師の道を志すようになったという感じですね。

____数ある診療科の中で、最終的に眼科を選ばれた理由は何だったのでしょうか?

石田満帆先生初期研修の2年間でさまざまな診療科を経験しました。内科や外科では、重い病気と向き合う患者さんやご家族に接する機会も多く、感情移入してしまうことがありました。そうした経験を通じて、自分がどのような医療に携わっていきたいのかを考えるようになりました。

そんな中、眼科を研修したときに、直感的に「これだ!」と感じたんです。

目はとても小さな臓器ですが、その構造は驚くほど複雑で、さまざまな病気があります。また、眼底など体の内部を直接観察できることも眼科ならではの魅力です。初めて眼科の手術を見学したときには、その繊細さと奥深さにとても感動したことを覚えています。

もう一つ、眼科に魅力を感じたのは、治療によって患者さんの生活の質(QOL)を大きく向上させられることです。例えば白内障の手術では、視力が改善することで、それまで不自由だった日常生活が大きく変わることもあります。患者さんが治療を通して前向きになれる、そんな医療に携われることに大きなやりがいを感じました。

この「生活の質を高め、患者さんがより前向きに毎日を過ごせるようにする」という点は、今携わっている美容医療にも通じるものがあると感じています。

____眼科医としてご活躍される中で、美容医療に興味を持たれた経緯をお聞かせください。

石田満帆先生主人の海外留学に同行し、しばらく眼科の仕事を離れていた時期がありました。その頃、自分自身の肌にも年齢による変化を感じるようになったんです。海外にいたこともあり、美容医療を気軽に受けられる環境ではなかったのですが、そんな中で出会ったのがドクターズコスメ(医療機関専売コスメ)でした。実際に使ってみると、自分の肌に変化を感じて、「スキンケアだけでもこんなに変わるんだ!」と驚き、感動したことを覚えています。それまで美容医療はあまり身近なものではありませんでしたが、この経験をきっかけに、肌をきれいにすることや美容医療そのものに興味を持つようになりました。

帰国後は眼科の診療を続けながら、美容クリニックで勤務するようになりました。実際に施術を行う立場になってみると、美容医療は想像以上に奥が深く、学べば学ぶほど面白い分野だと感じました。次第に、もっと本格的に美容医療を学びたい、さまざまな治療や手技を身につけたいという思いが強くなり、大手美容クリニックでの勤務を始めました。そこで多くの症例を経験し、注入治療をはじめとする美容医療の知識や技術を深めていきました。

____ご実家のクリニックを承継し、新たに美容皮膚科を併設された経緯や思いについて教えてください。

石田満帆先生父が長年続けてきた眼科クリニックの建て替えを機に、妹と一緒に美容皮膚科を併設することを決めました。妹も私と同じく眼科医として診療経験を積み、美容医療にも携わってきました。父が30年以上にわたって地域の皆さんと築いてきた信頼関係を大切にしながら、姉妹それぞれが培ってきた眼科と美容医療の経験を活かし、新しいクリニックをつくっていきたいと考えたんです。この地域では、専門的な美容医療を受けられる医療機関がまだ限られています。より幅広い治療の選択肢を求めて、都市部のクリニックまで足を運ばれている方もいらっしゃいます。私たちは、そうした方々にも、地元で質の高い美容医療を受けていただける環境をつくりたいと考えました。

美容医療は、一度の施術で完結するものばかりではありません。年齢とともに変化するお肌やお顔の状態に合わせて、その時々に必要な治療を選択し、長い目で向き合っていくことも大切だと思っています。長年地域医療を担ってきた眼科としての役割を大切にしながら、美容皮膚科においても、一人ひとりの患者さんと丁寧に向き合い、長く信頼して通っていただけるクリニックを目指しています。

時間をかけてコツコツ育む、保険診療のような持続的アプローチ

____クリニックに来院される患者さんに多いお悩みを教えてください。

石田満帆先生当院では、40代以降の患者さんを中心に、シワやたるみ、フェイスラインの変化など、年齢とともに気になり始めるお悩みでご相談いただくことが多いですね。また、シミやくすみ、毛穴、肌のハリやツヤといった、肌質に関するご相談も少しずつ増えています。

____診療において、先生が特に注力されていることやこだわりは何ですか?

石田満帆先生私が大切にしているのは、お顔の一部分だけを見るのではなく、顔全体のバランスと、素肌そのものの美しさの両方を考えることです。特に40代以降になると、シワやたるみだけでなく、肌のハリやツヤ、キメといった質感も、お顔全体の印象を大きく左右するようになります。そのため、当院ではまず日々のスキンケアを大切にしています。どんなに美容医療を受けていても、毎日のスキンケアが適切でなければ、理想的な肌の状態を維持することは難しいと考えているからです。一方で、ホームケアだけでは改善が難しいお悩みもあります。そうした場合には、肌育注射などを取り入れながら、肌のハリや弾力、質感を整える治療をご提案しています。

また、シワやたるみについても、単純に気になる部分だけを治療すればよいとは限りません。例えば、ほうれい線が深くなる原因には、鼻の横の骨の萎縮や頬の脂肪の下垂、頬のボリュームの減少など、さまざまな加齢変化が関係しています。また、よくご相談いただく口横のもたつき、いわゆる「口横のポニョ」も、皮膚や脂肪のゆるみだけでなく、筋肉の過緊張や、頬のこけ、それらを支える下顎の骨の変化などが影響していることがあります。つまり、「ほうれい線を埋める」「たるんできたから引き上げる」という単純な考え方ではなく、なぜその変化が起きているのかを見極めることが大切なんです。

必要に応じて、ゆるんだ組織の引き締めを図ったり、減少した骨の支持を補うようにヒアルロン酸を注入したりと、表面的なお悩みだけでなく、その背景にある加齢変化に目を向けて治療を考えています。私が目指しているのは、別人のように顔を変えることではありません。ちょっと前の自分に戻ったかのような、自然で、その人らしい変化です。それこそが、私の考える理想の美容医療なんです。もちろん、すべての方に多くの施術が必要なわけではありません。「必要なものを、必要なだけ」という考えを基本に、一人ひとりのお悩みやご希望に合わせた治療を大切にしています。

____1回の治療で終わりにするのではなく、保険診療のように時間をかけて行うスタイルだと伺っています。

石田満帆先生美容医療は、一度の施術で大きな変化を目指すこともできますが、私はその時だけきれいになればよいとは考えていません。年齢を重ねるにつれて、お肌やお顔の状態は少しずつ変化していきますし、その時々で気になるお悩みや、必要な治療も変わってきます。そのため、当院では今のお悩みに対する治療だけでなく、半年後、1年後、さらにその先のことも見据えながら、治療計画をご提案するようにしています。

もちろん、すべての方に継続的な施術が必要なわけではありません。日々のスキンケアを見直すだけでよい場合もあれば、一定の間隔でメンテナンスを取り入れた方がよい場合もあります。大切なのは、一度にたくさんの施術をすることではなく、その方のご希望やライフスタイル、ご予算に合わせて、無理のないペースで必要なケアを重ねていくことだと思っています。

父は長年、地域の患者さんと信頼関係を築きながら診療を続けてきました。私もそんな父の姿を見てきたので、眼科での診療はもちろん、美容医療においても、患者さんと長くお付き合いできる医師でありたいという思いがあります。お肌やお顔の変化を一緒に見守りながら、年齢を重ねることを前向きに楽しんでいただけるような、目と美容のかかりつけ医を目指しています。

____施術の流れについて教えてください。

石田満帆先生まずは患者さんのお悩みや、どのような変化を希望されているのかを丁寧に伺うことから始めます。そのうえで、必要に応じて肌診断機「SYNCLAiRE(シンクレア)」を用いた撮影を行い、シミや赤み、毛穴、肌の質感などを画像で確認します。ご自身では気づいていなかった肌の状態が見えてくることもありますし、客観的な画像を一緒に確認することで、患者さんにも現在のお肌の状態を理解していただきやすくなります。

ただ、肌診断機だけですべてが分かるわけではありません。実際にお顔全体のバランスを確認し、肌に触れながら質感やたるみの状態を診察することも大切にしています。そうした診察を踏まえて、お悩みの原因や考えられる治療の選択肢をご説明し、患者さんのご希望やご予算に合わせて、一緒に治療方針を決めていきます。

施術については、ご希望や内容、予約状況に応じて当日行う場合もありますが、十分にご検討いただいたうえで、後日施術を受けていただくことももちろん可能です。また、施術後の経過確認も大切にしています。例えばボトックスでは、約2週間後に効果や仕上がりを確認し、必要に応じて追加の調整を検討します。施術をして終わりではなく、その後の経過まで責任を持って診ていきたいと考えています。

顔全体のバランスを見極めて「その人本来の美しさ」を引き出す

____五年後、十年後、クリニックが地域の人々にとってどのような存在でありたいとお考えですか?

石田満帆先生美容について何か悩んだときに、「山名眼科・美容皮フ科クリニックに相談すれば、きっと自分に合った方法を一緒に考えてもらえる」と思っていただけるような存在になりたいですね。美容医療にはさまざまな治療法がありますが、大切なのは、その方のお悩みやご希望に対して、本当に必要な治療を見極めることだと思っています。だからこそ、私たち自身も常に新しい知識や技術を学び続け、患者さんにより良い選択肢をご提案できるクリニックでありたいと考えています。

そして、もう一つ大切にしたいのは、患者さんがここに来ることで、少し元気になれたり、前向きな気持ちになれたりすることです。美容医療は、外見の変化だけでなく、自分に自信を持てたり、毎日をより楽しく過ごせたりするきっかけにもなると思っています。美容の悩みを相談できて、帰る頃には気持ちまで明るくなっている。そんな、地域の皆さんにとっての「美容のパワースポット」のような存在になれたらうれしいですね。

____診察において、先生が最も大切にされていることは何でしょうか?

石田満帆先生私が診察で最も大切にしているのは、患者さんがどのような美しさを求めているのかを、しっかり理解することです。美しさの基準は人それぞれですし、同じシワやたるみのお悩みでも、どの程度の変化を希望されるかは患者さんによって異なります。例えば、周囲に気づかれない程度に自然に若々しくなりたい方もいれば、もう少しはっきりとした変化を希望される方もいらっしゃいます。だからこそ、まずは患者さんのお話を丁寧に伺い、理想とするイメージを共有することを大切にしています。そのうえで、医師としてお顔全体のバランスや加齢による変化を評価し、どのような治療が適しているのかをご提案します。

ただ、患者さんのご希望をそのまま形にすることが、必ずしも最善の治療とは限りません。ご希望の施術がお顔全体のバランスに合わない場合や、不自然な仕上がりにつながる可能性がある場合には、その理由もきちんとお伝えするようにしています。私が目指しているのは、その方がもともと持っている魅力を大切にしながら、年齢による変化を自然に整えていくことです。医師としての専門的な視点と、患者さんご自身の美意識。その両方を大切にしながら、一緒に納得できる治療を考えていきたいと思っています。

____施術の「やりすぎ」を防ぎ、不自然にならない美しさを追求するには何が大切でしょうか?

石田満帆先生美容医療では、変化を出すことだけに意識が向いてしまうと、かえって不自然な印象になってしまうことがあります。例えば、シワを一本残らずなくそうとしたり、ボリュームが減った部分をすべてヒアルロン酸で埋めようとしたりすると、かえってその方らしい自然な表情や顔立ちが失われてしまうこともあります。

私は、シワがあることや年齢による変化が、必ずしも悪いことだとは思っていません。大切なのは、気になる部分だけをなくそうとするのではなく、お顔全体のバランスを整えることだと考えています。そのため、患者さんが希望される施術であっても、必要以上の治療になると判断した場合には、正直にお伝えするようにしています。

一方で、自然な仕上がりを目指すことは、必ずしも少量の施術にとどめるという意味ではありません。必要な部分には適切な治療を行い、あえて手を加えない部分は残す。そのバランスを見極めることが重要だと思っています。美容医療は、医師の技術だけでなく、美的感覚によっても仕上がりの印象が変わる分野です。だからこそ、自分自身の美意識を磨き続けながら、患者さんがもともと持っている魅力を損なわない、自然で調和の取れた仕上がりを追求していきたいと思っています。

____最後に、この記事をお読みの患者さんへメッセージをお願いします。

石田満帆先生美容医療というと、少し緊張したり、敷居が高いと感じたりする方もいらっしゃると思います。でも、当院ではお友達や家族とお話しするような感覚で、気になることやお悩みを何でも相談していただけたらうれしいです。美容のお悩みは人それぞれですし、どんな小さなことでも遠慮せずにお話しいただきたいと思っています。

必ずしも施術を受けることが目的ではなく、まずはご自身のお肌やお顔の状態を知っていただき、そのうえでどんな選択肢があるのかを一緒に考えていけたらと思っています。年齢を重ねることを否定するのではなく、その時々の自分らしい美しさを大切にしながら、少しずつ、楽しく、一緒にきれいになっていけたらうれしいですね。
どうぞお気軽にご相談ください。

プロフィール
石田満帆先生
山名眼科・美容皮フ科クリニック/美容皮膚科院長 石田 満帆(いしだ まほ)

川崎医科大学医学部卒業。社会保険神戸中央病院(現・JCHO神戸中央病院)、京都府立医科大学附属病院で初期研修を修了後、同大学眼科学教室に入局。バプテスト眼科クリニック、大阪府済生会中津病院眼科などで眼科診療に従事。その後、眼科診療と並行して美容医療にも携わり、湘南美容クリニックで経験を積む。山名眼科医院での勤務を経て、2026年4月、父が長年地域医療を担ってきた同院の移転・新築を機に、妹とともに美容皮膚科を新設。現在は父と姉妹の親子3人で診療にあたっている。

問い合わせ: 079-442-8188

治療メニュー等

取材日: 2026年10月13日

◾️施術名:肌診断
◾️施術の説明:
当院では、肌診断機「SYNCLAiRE(シンクレア)」を用いて、お肌の状態を多角的に分析しています。高精細な画像撮影とAI解析により、シミや赤み、毛穴、肌のキメ、色素の分布などを可視化し、ご自身では気づきにくい肌の特徴やお悩みを客観的に把握するために活用しています。診断結果を患者さんと一緒に確認しながら、医師による診察と組み合わせることで、一人ひとりのお肌の状態やご希望に合わせたスキンケアや美容医療をご提案しています。また、治療前後の肌状態を記録・比較することで、経過を確認し、今後の治療計画を考える際にも役立てています。

◾️施術のリスク:
肌診断は、カメラによる画像撮影・解析を行う非侵襲的な検査であり、通常、身体的な副作用やダウンタイムはありません。ただし、撮影時の肌状態や環境などによって解析結果に差が生じる場合があります。また、解析結果のみで皮膚疾患の確定診断を行うものではありません。

◾️費用(税込価格)
・SYNCLAiRE 肌診断・医師による説明:¥5,500

◾️施術名:肌育注射
◾️施術の説明:
肌育注射は、ヒアルロン酸やアミノ酸、ポリヌクレオチドなどを含む製剤を皮膚に注入し、肌のうるおいやハリ、弾力、キメ、小じわなどの改善を目指す治療です。

一般的なヒアルロン酸注入のように顔の形や輪郭を整えることを主な目的とするのではなく、肌そのもののコンディションを整え、自然なハリやツヤのある肌を目指します。当院では、プロファイロ、プルリアル デンシファイ、ジャルプロ スーパーハイドロ、ジャルプロ ヤングアイ、スキンバイブ、バイオエクスパンダーなど、複数の製剤を取り扱っています。それぞれ成分や特徴が異なり、肌全体のハリや弾力、乾燥や小じわ、目元の肌質、自然なボリューム感など、目的に応じて使い分けています。

必要に応じて肌診断機「SYNCLAiRE(シンクレア)」による画像分析も活用し、医師の診察をもとに、一人ひとりの肌状態やお悩みに適した製剤と治療計画をご提案しています。

◾️施術のリスク・副作用:
赤み、腫れ、痛み、内出血、むくみ、注入部位の一時的な膨らみ、左右差、しこり、違和感、感染、アレルギー反応など。ヒアルロン酸製剤では、まれに血管閉塞や皮膚壊死などの重篤な合併症が生じる可能性もあります。

副作用や注意事項は使用する製剤によって異なります。

◾️費用(税込価格):
【目元集中:ジャルプロ ヤングアイ】
・1回:55,000円
・3回セット:144,000円

【肌育注射:プロファイロ/プルリアル デンシファイ/ジャルプロ スーパーハイドロ】
・1回:77,000円
・2回セット:144,000円
・3回目以降リピート(前回から6か月以内):69,300円

【スキンバイブ】
・1本:77,000円
・2本:138,600円
・3本:196,000円

※自由診療(保険適用外)。使用する製剤・注入量・治療回数は診察により決定します。



ライタープロフィール
今崎人実
大手インターネットプロバイダーを経て、Webデザイン事務所に所属。Webデザイナーとして医療専門サイトの構築に携わる。2021年に専業のライターに転身し取材を中心に活動。医師・看護師・放射線治療の研究所などへの取材を得意とし、ライターとして活躍中。

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